生存の巻

大丈夫、私はこうして生きている。
SNSの類もやっていないため、直接会っている人間以外は私の生存確認などできないであろう。
まぁ、本来はそんなものだ。
能動的にコミュニケーションを取らねば、人間の関わりなど脆い。
大袈裟かもしれんが、こうして人は疎遠になってゆくのかと、妙な儚さを覚える。

 

私はというと、近頃はもはや釣り人と呼べるほどに、釣り道具を車に積んでは縦横無尽に走り回っている。
琵琶湖、淀川には毎週末通っている始末。
ついには、なけなしの金を叩いてカヤックを購入し、少年時代から憧れていたカヤックフィッシングに没頭しているのだ。
大自然の中、鏡面のように煌めく湖にプカプカと浮かび、コーヒーとタバコを嗜みつつ、 釣り糸を垂れる。

 

あぁ、なんと素晴らしい響きなのだ。
文字に起こしただけでも、男心がくすぐられる。
そんなこんなで、近頃は釣り関係の人間しか顔を合わせていないような気もするため
これじゃいかんと思いながらも、この充実したフィッシングライフを静かに満喫しておるわけである。

 

ガキの頃の私が見たらさぞ驚くことだろう。
釣りもスケートボードもバンドもバイクもその他諸々、まだやっているのかと。
おまけに大人になるにつれ増えてきた趣味の数々が、私の経済を圧迫してゆく。
睡眠も身銭も削って、生き急ぐように遊び呆けている私は
一体何を目指しているのだろうか。

 

ところが周りを見渡してみれば、そんな私よりもなお充実した人生を送ってらっしゃる諸先輩方がたくさんいるのである。
それも30,40ではない。
世間では初老と呼ばれる男たちが、子どものように目を輝かせて遊んでいる。
これは本当に素晴らしいことだ。
それと同時に、今の若者の大部分が大人しくあることに悲しくもある。
不良がいない。
ワルそうな格好してるのは多いが、不良がいない。
一体何をしているのだ。
一度しかない人生、遊ばねば意味がない。
寝る間を惜しんででも遊ぶべし。


ウッシー

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